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2011.5.3 日本国債の行方。

東日本大震災から2ヶ月弱が経ちました。今回の震災により、学んだことがあります。それは理由があって危ない、 危険だと言われていることはいつか現実に起こる、ということです。
 大地震が起こることは予想されていました。また、地震津波により原子力発電所が事故を起こす危険も予想され、国会で質問されていたそうです。
 さて、もうひとつ、心配な予想があります。何年も前から言われていることですが、 日本国債が暴落するという予想です。暴落すると悲惨なことになります。 円は暴落し、ハイパー・インフレーションがおこり現金も預金も紙くず同然になるでしょう。 しかし、悲惨なことは起こらない、起こらないように責任ある立場の人が備えているとは期待できないということが、 原発事故で分かりました。日本の公的債務の比率は諸外国に比べて格段に高く、非常に危険視されているところです。
 そこで、国債が暴落しないか、易占しました。

占的:日本国債の今後半年の見通し。

得卦:雷地豫の六三

爻辞:盱豫す。悔ゆ。遅ければ悔あり。
意味:(上目)をつかって、上の顔色を伺いその機嫌をとることによって自分もかげで豫(たのしみ)に耽る。 やがては後悔することになる。悔い改めることが遅ければ、本当に後悔する。
長期国債の市場を上目使いにみながら、金利上昇がみられない、まだ大丈夫だぞと国債増発に耽っている。 このままでは、本当に後悔することになる。という意味だと思います。政治は、まだ大丈夫と油断して、かげで楽しみに耽る姿勢に見えて仕方がありません。 経営者は経済混乱に対してもそろそろ備えなければならないと思います。本当に後悔する方向に向かっていると感じます。


©Tanaka Masao 2011,2012