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ユーロ圏17カ国の首脳会議により、金融安定基金の欧州安定メカニズムを使って経営不振の銀行を救済することを決めたと報道されました。
今度は、銀行に直接資本注入し各国政府を経由しないで救済するとのことです。さらに南欧国債の買い入れも検討するとされています。
29日の市場は好感しました。スペインの10年国債利回りは7パーセントきり、6.25%まで低下し、株価指数もユーロ各国で4%以上の値上がりをしています。
相当なインパクトを与えましたが、これで金融危機は収束できるでしょうか。占いました。
占的:ユーロ圏金融危機は収束するか。
得卦:水風井(セイ)の九三
水風井の井は井戸の意味です。この卦は、水のしたに巽がある、巽は入るということ。つるべを水中に入れてくみ上げるので井という。
初六から上六まで井戸のストーリーが爻辞で描かれています。初六は井戸が泥水で飲めない、九二は水は出たが水量が乏しい。九三ではようやく、澄んた飲み水を得たところ。
爻辞:井渫くして食われず、我が心の惻(いたみ)と為す。用て汲むべし。王明あれば、並びにその福を受けん。
意味:井戸をさらってにごりのない水にした、しかし、誰も飲んでくれない。汲んで飲める水なのに飲んでもらえないのが悲しい。
王者に見る目があるならば、賢才を引き上げて、王者も賢才も福を受けるだろう。
EUが決めた、銀行救済策は澄んだ井戸の水のように飲んでもよさそうです、しかし、飲む人がいないのが悲しいところ。
ひとまず報道から1日は非常に好感されましたが、また井戸水は飲まれなくなっていくでしょう。
しかし、全体に改善に向かっているとみていいでしょう。だんだんと井戸水がよくなり、多くの人に飲まれるようになっていくでしょうから。
現時点では信用は得られないですが、EU各国が我慢して続けていけばだんだん信用を得られるでしょう。
金融危機はこれだけでは終わらないでしょうが、かなり前進するでしょう。