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昨年末の総選挙を境にして、アベノミクス効果で円安が進みました。今年に入って4日には88円台まで円安が進行しました。 安倍新総理の最初の外国訪問はアメリカになるそうです。 オバマ大統領はアメリカ国内の雇用増加を目指していることから、ドル安政策をとってきました。 最近の日本の円安政策に対してどう反応するか。筆者の関心高いところです。
占的:オバマ大統領は円安ドル高を容認するか。
得卦:天水訟の九四
卦辞:訟は、孚(まこと)ありて塞がる。タ(おそ)れて中(ちゅう)すれば吉。終えんとすれば凶。大人をみるに利あり。大川を渉るに利あらず。
意味:訴訟の訟であり、あらそいを表す。剛の下に険があるかたち。上の人が強権をつかって下の陰険な者を押さえている形で、争いが起こりやすい。自分に理があっても、 通らない。強気にならずに畏れ慎む態度であれば吉。強引に終えようとすれば凶。 第三者の大人に裁いてもらえばよいが、思い切って大川を渉るようなことはしてはならない。
爻辞:訟に克(か)たず。復(かえ)って命に即(つき)、渝(かわ)りて貞(てい)に安んずれば、吉。
意味:争っても勝たない。そこで、柔軟に態度を変えて、気持ち新たに安んずることがよい。
訴の卦を見る。上の剛はアメリカ、下の険は日本となろう。アメリカは強権を持つ、日本は柔軟に対処し、争ってはならない。たとえ理があっても訴訟に勝てない。
自国通貨安競争の時代に、自国通貨を高くされて黙っていることはない。何かしら文句の一つは出てくるであろう。それに対して真っ向対立して 争ってはいけない、
注文をつけれらるまでに必要な円安水準に到達させて、反論しないで手打ちに持っていくのが良いのではないか。