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尖閣諸島をめぐる中国の圧力が日々高まっている。東シナ海の公海上で、1月30日に中国海軍の艦船が海上自衛隊の護衛艦に火器管制レーダーを照射したとのことです。 小野寺防衛大臣が5日に発表しました。 火器管制レーダーはミサイル類を発射する前に標的をロックオンする機器で、照射を受けると相手の攻撃対象になっていると分かるので、 国際法上は反撃してもよいそうです。旧日本海軍であれば即座に反撃していたでしょうが、現在の自衛隊は反撃しませんでした。 中国側は、日本を試していると感じますが、ますます緊迫の度を高めています。
占的:日本は中国と武力衝突するか、見通し如何。
得卦:水火既済の六四
卦辞:既済はすこし亨る。ただしきによろし。初は吉にして終には乱れる。
卦の意味:既済は、既に済(な)ることから完成を意味する。陽爻は全て奇数位に、陰爻は全て偶数位に配されていることから、全爻が正を得て、もっとも完成している。 よって既済といわれる。物事が完成したとき、発展は見込めないから、すこし亨る。完成したものはいずれ乱れる。
爻辞:繻(も)るに衣袽(いじょ)あり。終日(しゅうじつ)戒(いまし)む。
爻の意味:川を済(わた)るにあたり、船に水が漏れるのに備え、衣袽(ボロギレの意味)を用意して備える。一日中警戒する。
水火既済は水が上、火が下に配される卦。尖閣諸島をめぐる日中の軍の対峙は、海上の争いで、武力衝突の際は魚雷が使用されるでしょう。魚雷は水の下で火を使うもので、既済の卦の形そのもの。
卦の意味としては、初は吉にして終には乱れる。とある通りで、乱れていく過程にある。
既済の卦では、害が起こることを慮り予防することが大切。爻辞にある通り、一日中警戒を怠ってはならない状況。
備えに隙あれば、中国側はさらに一歩進むであろう。水が漏れるようにひたひたと迫られている感がある。警戒する以外に手立てはないが、見通しとしては悪い。