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2013.6.16 日本国債の今後3ヶ月の見通し如何

国債市場に注目が集まってきました。黒田総裁の就任と異次元緩和の発表から、長期金利はボラティリティーが急上昇しました。 機関投資家は長期の国債を安心して買うことが出来なくなったという意見も出てきました。受取る利息が小さいのに比べて価格変動リスクが大きすぎるということですが、もっともなことです。

占的:日本国債の今後3ヶ月の見通し如何。

得卦:地沢臨の九二

卦辞:臨はおおいにとおるただしきによろし。八月に至りて凶あり。

卦の意味:下卦は兌でよろこぶ意味がある。上卦は坤でしたがう意味がある。よろこびしたがう徳があり、望みが大いに通る。 元亨利貞の四徳がそろっている。ただし正道を守ることが必要である。しかし八月には悪いことがあるだろう。

爻辞:咸じて臨(のぞ)む。吉にして利(よろ)しからざるなし。。

爻辞の意味:九二は登り進むのに何の障害もない、吉であり、利がある。

臨の卦は良い卦です。日本国債の長期金利は安定しそうです。注意すべきは、卦辞の八月に至りて凶ありです。八月を八ヵ月と解するものと、年の八番目の月と解するものがあります。 アベノミクスは昨年末からスタートしたとみれますから、どちらに解しても八月あたりには陽が衰えることを心配しなければなりません。

異次元緩和によって日本国債は非常に不安定化しましたが、安定してくると見ます。しかし八月あたりで、何か起こりそうです。油断禁物。


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