トップ | 易とは | 六十四卦 | 紹介 | 連絡 |
---|
引き続きアメリカFRBの緩和縮小への思惑が交錯しています。10月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比20万4000人増と、 予想を大きく上回ったほか、最近の他の経済指標も米景気の底堅さを示唆する内容となってきたことから、緩和縮小が早まるのではないかとの予想が増えているようです。
緩和縮小はいつかは来る未来ですが、今か今かとの思惑でアメリカの長期金利も上昇基調で動いてきました。 9月には緩和縮小との読みがコンセンサスになりましたが、意外にもFRBが緩和を延長した影響もあり、金利水準は9月以降低下していました。 下図は、米国10年国債の利回りの最近6ヶ月の推移です。
占的:FRBは次回会合で量的緩和縮小を決定するか。
得卦:地風升の九二
卦辞:升は元(おお)いに亨(とお)る。用(もっ)て大人を見る。恤(うれうる)勿(なかれ)。南征して吉。
卦の意味:内卦が巽(したが)う、外卦も順(したが)う。升(のぼ)るのに誰も邪魔するものはいない、だから亨(とおる)。順調な卦である。 大きな徳のある大人にあえば、何の心配もない。前進してよろしい。
爻辞:孚(まこと)あって、禴(やく)を用(もち)いるに利あり。咎(とが)なし。
爻の意味:。禴は祭りのこと、倹約の約と同音で簡素な祭りの意味。神に対して誠があれば、簡素な祭りでもよい。咎はなく、喜びがある。
升は上昇の意味です。筆者には占的との関係から、金利上昇が連想されます。卦辞からは順調に進む見通しが伝わります。量的緩和の縮小は自然の成り行きで、必ず訪れる。
その場合も、心配することはない、徳のある人に会えば自身も上昇し、心配はない。つまり、金利上昇に合わせて自身の資産構成を変えればよい。
爻辞では、禴を用いるに利ありという。簡素な祭りでよいと。次回のFRB会合で打ち出されるであろう緩和縮小の決定もしくは緩和縮小の見通しは地味なものになりそうです。
地味ではあるが、金利は順調に上昇するとみます。