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2014.1.24 東京株式市場の今後3ヶ月の見通し如何。

新興国通貨が売られています。FRBのテーパリングの影響で投資資金が引き上げられられるとの予想が働いています。政情不安も通貨安を後押ししています。 新興国の通貨安は円の上昇をもたらし、東京株式の値下がりに直結します。
24日金曜のシカゴ日経平均先物は1万5千円の大台を割り込んで14,945円(▲495円)となりました。週明けの東京市場は大幅値下がりでしょう。
先行きを占いました。

占的:東京株式市場の今後3ヶ月の見通し如何。

得卦:水火既済の六二

卦辞:既済。小(すこし)亨る。貞しきに利あり。初は吉にして終には乱れる。

卦の意味:既済は、既に済(な)ることから完成を意味する。陽爻は全て奇数位に、陰爻は全て偶数位に配されていることから、全爻が正を得て、もっとも完成している。 よって既済といわれる。物事が完成したとき、発展は見込めないから、すこし亨る。完成したものはいずれ乱れる。

爻辞:婦(ふ)その茀(ふつ)を喪う。逐(お)うなかれ七日にして得。

爻の意味:婦人が車の蔽いをなくして外出できないでいる。なくした車の覆いを探す必要はない、7日でひとりでに戻ってくるだろう。

筆者はアベノミクスに悲観的です。いつ終わかいつ終わるかと思いつつ、見守ってきました。水火既済の卦がでたので、このあたりで株式市場は完成だな、 天井だなと感じます。アベノミクスの主体が正しくあれば、維持できるでしょうが、ついには乱れる過程に入っている。
爻辞からは今回の値下がりも慌てふためかずに、待っていれば短期間でもとに戻ると出ていますので、急落して終わりというほどのことはなさそうです。 しかし、大きな流れとしては完成から崩壊への時を向かえたと見ます。
全体として、値下がりしても反発する力は残っている。しかし、一本調子に上昇するのは期待できない、上昇相場の終局に入っているといえましょう。
 さて、ダウの長期チャートを見てみましょう。最近2年間の値上がりには出来高が伴っていないことが分かります。市場は熱狂状態ではありません。買い手が非常に薄いのです。 値上がりしているのに市場は死んだように閑散とした不思議な状態が継続しています。。


アメリカの相場がどう動いていくのか、後日占いたいと思います。


©Tanaka Masao 2011-2014