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日本国債の高値が続いています。ドイツ銀行は日本国債を世界で最も割高と指摘しています。サブプライム市場の崩壊もドイツ銀行の一部は見抜いて利益を上げました。
一方でしこたま咥えていた部門もあり、銀行全体では逃げ遅れたようですが。崩壊を予告できる人は、ごく一握りですから、一握りの人の話には注意する必要があります。
ここにきて長期金利が0.5%台で落ち着いてきました。筆者には日銀の買い占めは度を過ぎたと感じます。
過ぎたるは猶、及ばざるがごとし。黒田日銀はやりすぎではないか。異常事態はいつまで続くのか。占います。
占的:日本国債の今後3ヶ月の見通し如何。
得卦:巽為風の六四
卦辞:巽は小(すこし)亨(とお)る。往くところ有るに利あり。大人をみるに利あり。
卦の意味:小さい願いは亨る。行動してよい、しかし、有識者の意見を聞くことが肝要。巽為風は巽を上下に重ねた卦。巽は一陰爻が二陽爻の下におとなしく伏しているかたち。
そこから、この卦は従順に従う、謙遜の意味に通じる。
巽は一陰二陽であり、卦の主体は一陰であるから、大きく亨ることはない。少し亨るだけである。
一陰爻が二陽爻に従う形になるが、陰が陽に従っているのは自然に合っているから、往くところあるに利ありとなる。しかし、従う相手は正しくなければならない、よって大人をみるに利ありと注意される。
爻辞:悔(くい)亡(ほろ)ぶ。田(かり)して三品を獲(え)たり。
爻の意味:。悔いがなくなる。狩りにでて、獲物をとることができる。
波乱を予見する卦ではありません。爻辞を見ても、悔いが消えるとあります。国債の暴落が起こるのはまだ先です。
一方で、国債の値下がりで利益を得ようとしている人には、巽の卦は自然に従い、風のように入り込む時を示します。
つまり、ポジションを作る時といえましょう。そして、悔い亡ぶです。三品を得ることになります。
現在の長期金利は、歴史上の最低記録を更新中ですが、0.5%にまで下がると、もう下がない。たとえ0.3%になろうとも、値段で見た際にはほとんど誤差のような値幅しかありません。
もう少し水準の高い米国債などでは短期間に0.3%動くこともあります。しかし、今の日本国債の利回りが短期間に0.3%上昇すれば、浮足立つのは必至。国債市場は極度の緊張状態にあります。
市場メカニズムは失われています、市場に任せる勇気はもはや、政府も日銀も持っていません。
緊張状態で長い時間コップを持っていると、ちょっとした動作によって、コップを落としてしまうことが起きがちです。この3か月はじっくり考え、行動する時と見ます。