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2020.3.6 日本国債の今後3ヶ月の見通し如何。

長らく更新を休みました。この間、安倍政権は継続し、日本銀行の異次元緩和も継続してしまいました。 平成は終わり、令和が始まりました。時代の変化が起こりそうです。
令和2年に入り、風雲急を告げています。昨年末より武漢で新型肺炎が蔓延を始めました。 日本政府は水際対策に失敗、防疫に失敗しました。 歴史にはクルーズ船の対応も失敗と記録されるでしょう。 新型肺炎防疫の失敗は東京オリンピックの開催を危うくするでしょう。オリンピック開催については改めて易占します。
早くも株式市場は崩壊しようとしているように見えます。各国の中央銀行はいつものように金融緩和が期待され催促されるでしょう。 果たして日本銀行どうするのか、日本銀行が買い占める日本国債はどうなるのか。日本銀行のバランスシートはGDPを上回っも、まだ資産を買い続けれらるのか。
白川前総裁は、信用について突然ゴムが切れるように信用は失われるイメージであると言いました。安倍・黒田ゴムは切れないのか、易占していきます。 日本国債の信用が保たれている限り、MMT理論を肯定する勢力も否定する勢力も笑って言い合いをしていられるでしょう。しかし、日本国債が崩れたら財政も通貨も持ちこたえさせる屁理屈はもはや消滅するでしょう。
日本国債の安定が崩れる時は、国債の中央銀行引受が終わるとき、それは財政が破綻する時でもあります。
日本国債はまだ大丈夫なのか、易占します。

得卦:坎為水の六三

卦辞:習坎(しゅうかん)は孚(まこと)有り。維れ心亨る。行けば尚ぶことあり。

卦の意味:坎は陥の意味で落とし穴のこと。習は重ねることで、険阻を重ねた形である。 亨るの意味は通常と違い、願いが叶う事ではなく、誠心の貫通すること。艱難の中にこそ人の真の輝きがあると。一つの艱難を乗越え、また次の艱難を乗越え不退転の意思を持って行動すれば、功績もあろう。

爻辞:六三。來も之くも坎坎(かんかん)たり。險(けん)にして且つ枕(ふか)し。坎窞(かんたん)に入る。用うるなかれ。

爻の意味:下って来ても落とし穴、上って行こうとしても落とし穴。落とし穴は深く険しい。そんな落とし穴に入り込んだ状態。動いても効果はない、動いてはいけない。

令和が始まりもうすぐ1年です。即位の前には台風被害が発生しパレードが延期されました。 即位の礼は雨混じりの天気でした。令和2年2月24日は天皇陛下の即位後最初の誕生日でしたが、 新型肺炎のため一般参賀は中止されました。不穏な時代を象徴するかのようです。
今まさに新型肺炎のために経済活動は停滞し、資金繰り破綻する企業が出てこようとしています。 この様な時に備えて金融政策に余裕を持たせませんでした。非常時が始まる前に非常時の金融施策を使い切ってしまいました。
財政施策、金融政策ともまさに大きな穴に落ち込みました。何もできない状態です。株式市場、債券市場、為替市場において日本の金融政策はノーアクションを覚悟すべきです。 万一サプライズがあっても、穴からは出られず自爆的な結果が予想されます。いよいよ日本国債に異変が起こる時が近づいてきました。
打つ手のない無能な政府・日銀とのそしりを受けないためにパフォーマンスを取ろうとする姿勢が見えてくるでしょうが、動けば動くほど深みにはまっていくので本来動くべきではない。 国債市場を動かそうとしたら、どんな変動を起こしてしまうか、コントロール不能となる危険も高い。地方金融機関の収益性の低下は深刻な問題でマイナス金利の解除を考えている面もある。 FRBが緩和したら円高圧力に対抗して緩和したいという面もある。まさに來も之くも坎坎(かんかん)たりの状態。 金融機関からと輸出産業・経団連の2陣営から待ったなしで正反対の催促を受ける状態、しかし動けない。
六三が陽に代わると蹇になります。難卦の変がまた難卦。非常に深く険しい落とし穴に落ちました。ここに至るまでいい加減に金融緩和をやってきた政府・日銀がこころ正しく降りかかる艱難を次々に乗越えるのか。 希望は薄い、危機です。


©Tanaka Masao 2011-2020