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2021.2.13 東京オリンピックパラリンピック開催の見通し如何。

新型コロナの感染拡大から2020年の開催予定を1年延期した東京オリンピックパラリンピック大会。北半球では2020年10月以降に冬の大流行で第3波に入りました、どうやら今年1月初旬にピークアウトしたように見えます。 一方で2月12日に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は女性蔑視発言が問題化して辞任、さらに川淵三郎氏を後任に指名するも引責辞任する会長が後任を指名して自身は顧問に収まる計画が露呈してさらに世論の反発にあっています。 川淵氏はいったん引き受けた会長就任の辞退を表明、後任会長の選任に混乱が生じました。
新型コロナウィルスの流行という自然の脅威と、硬直して機能を失いつつある日本組織の自壊のなか、数か月後に迫る東京オリンピックパラリンピックの開催の見通しを占います。















































占的:東京オリンピックパラリンピック開催の見通し如何。

得卦:沢風大過の九三 

卦辞:大過は、棟(むなぎ)橈(たわ)めり。往くところあるに利あり。亨る。

卦の意味:大過の大は陽をさす。陰は小であり、大過は陽が過度に盛ん。卦をみると真中に4つの陽があり、両端に陰が一つ配される。 棟(むなぎ)橈(たわ)めりは、大過の卦を一本の材木と見ると。真中は陽が充満してしっかりしているが、両端の陰が弱いため、棟にしたら屋根の重さに耐えられずにたわんでいる形になる。 物事にはやり過ぎなければならないときがあり、非常時には敢然と過度の処置を行う。大過のときは君子は過度な行いをするが、亨る。

爻辞:棟(むなぎ)橈(たわ)めり。凶。

爻の意味:九三は剛爻は剛位にいる。外卦の上六は九三が強すぎて助けてやれない。九三は自信過剰で輔(たす)けをうけられないから、失敗して、凶となる。

大過の時。2020年開催を1年延期した経緯は正に大過と言えましょう。中止とせず非常の措置で延期とした。もちろん無理は承知で。 徳があればこそ、この策は通るのであるが、徳なければ身の程に過ぎたことをして亨らず、傷口は広がろうというもの。
開催か中止か正念場へ来ての会長の失脚は徳のないことの露呈か、もはや末期症状というべきか。森会長への反発はボランティアの離反を生み、聖火ランナーも続々と辞退を表明している。
爻辞が明確に示すように結果は凶。日本オリンピック委員会への世論の応援はなさそうです、後任会長には幕引きの役割が残るのみか。


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