2021.4.11 新型コロナ変異種の日本での感染見通し如何。

新型コロナの緊急事態宣言解除後、まず大阪から感染再拡大が始まりました。4月10日の大阪府の感染確認数は918人、兵庫県が351人と過去最高を更新しました。緊急事態宣言とは別のまん延防止等重点措置が大阪に続き東京にも適用されます。 ロックダウンはしない、ワクチンの接種は先進国で最低の日本ですが感染爆発が起きてない。日本が守られている理由はファクターエックスと言われて久しく、どうして感染爆発しないのか日本人自身が不思議がりながらも対策は緩むばかり、為政者の言葉は空虚です。 変異種の流入した日本の今後、ヨーロッパ、アメリ大陸のような感染爆発が起きてしまうのか、心配は尽きません。

得卦:兌為沢の九四

卦辞：兌は、亨（とお）る。貞（ただ）しきに利（よ）ろし。

卦の意味：兌は喜ぶこと。兌の時、通じる。貞正であれば良い。

爻辞:商（はか）りて兌ぶ。いまだ寧（やす）からざるも、介（かた）く疾（にく）めば喜びあり。

象：九四の喜びとは、慶（よろこ）びあるなり。

爻の意味：悦びについて思い迷う。心がいまだ落ち着かない。病を隔てて悦びがある

新型コロナの感染状況は、社会全体ではまだ耐えられる次元でしょう、命の危険を感じているような人は少数派です。日本中が命の危険を感じ恐怖に支配される事態に至るのかが筆者の問題意識です。

得卦は兌、正しい対処をすれば問題はない次元。この正しければが最大の問題に思います。新型コロナ対策にはや一年の実績が積み重なった、PCR検査は簡単に受けられず、感染源を絶つことができない。 しらみつぶしの検査と隔離を実行する中国には及ばす、早々にワクチン開発をして見せたアメリカ、イギリス、ドイツとも力量の差は歴然としている。

日本がやり始めたのは飲食、会食の中止要請をして、会食感染を減少させるという方策。力不足は明白で、大阪府では一日1000人未満の感染でも病床が不足するという。 一日数万人の感染確認があるヨーロッパ諸国のような事態は日本のPCR検査数の上限を超えるようだから統計数字では生じないが、起こる悲劇は何倍にもなってしまう。一般人は感染しても検査も医療も受けられないと覚悟するほかない。

感染防止策が正しければ、結果は宜しく、感染爆発、医療崩壊まで至らないでしょう、正しくせねばならぬ。爻にあるように、悦びについて思い迷って、心がいまだ落ち着かない。 つまり、経済活動に急ブレーキをかけて飲み会ができないことに未練があるような情けないことではいけません。 「病を隔てて悦びがある」という易のメッセージが強烈です、経済にはブレーキをかけなければならない、コロナという病を隔離せよ。そうすれば民は喜ぶぞと。果たして、菅政権はどちらに行くのか。