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菅総理大臣が総裁選挙立候補を予定していましたが、引きずりおろされてしまいました。
河野太郎規制改革担当大臣が10日立候補を表明し、岸田前政務調査会長、高市早苗前総務大臣の争いになると見られます。
最大派閥細田派の実質オーナー安倍晋三前総理が高市氏支援と伝わり、第二派閥麻生派の河野氏の立候補に対して麻生派オーナーの麻生氏は中々イエスを与えないなど、
派閥領袖の動きは菅総裁誕生時とは違い未だ勝ち馬を見極めかねているように見えます。立候補を表明している岸田氏は前回に続き他派閥領袖からの応援が得られないなか、高市氏と河野氏の争いに収斂してくとみえます。
占的1:自民党総裁選挙、高市早苗氏の運命如何
得卦:艮為山の六二
卦辞:其の背に艮まり、其の身を獲ず。其の庭に行きて其の人を見ず。咎なし
爻辞:九三。其の限(こし)に艮る。列其の夤(せぼね)を列(さ)く。厲(あやうき)こと心を薰(や)く
爻の意味:上下の卦の境目で強引に動こうとしない、体に例えると限(こし)に止まるということ、無理に動かせば背骨をバラバラにしてしまう。危うい事は心を焼くばかりである。
「艮」は止まること、止まって身を護る時です。「私出たるわ。」と動いたが、時を得たものではない。誰かが後ろから応援しても当選には無理があろうというもの。象伝には、重なり合った山が艮である。
その静止し安定した山の姿にのっとり、自分の地位を超えた欲心を起こさないように心がける。とある、高市氏の勝負は時を得ていない。
派閥領袖の無理強いは背骨を砕くことにもなりうるというもの。
占的2:自民党総裁選挙、河野太郎氏の運命如何
得卦:地水師の九二
卦辞:師は貞。丈人は吉なり。咎なし。
爻辞:九二。師に在りて中す。吉。咎なし。王、三たび命を錫(たま)う。
爻の意味:三軍の統帥者であり、丈人である。軍にあって中央にいる、吉であり咎はない。君主から三度も褒美を賜る。
一方の河野氏は現職閣僚で、菅総理が不出馬を表明するまで立候補の言質を与えなかった。菅内閣の閣僚として筋は通したところでの立候補となり最初の一歩は踏み外していない。
地水師の九二は軍を率いての戦いの時、戦功も期待できようもの、人格人徳に不足ありといえども、相手に恵まれ今月の自民党総裁選挙に勝利するとみます。
自民党総裁を選出したらすぐに衆議院任期満了となる総選挙が待っています。菅総理では総選挙で大敗と言われる自民党が果たして新総裁のもとで大敗をせずに済むものか、
激動の令和年間はまだ序盤と言えましょう。