トップ 易とは 六十四卦 紹介 連絡

2021.10.13 日本国債の今後3ヶ月の見通し如何。

自民党総裁選挙は岸田文雄氏が勝ち上がり、岸田政権が発足しました。新政権は閣僚名簿の発表も早々に選挙に入ります。総選挙のスケジュールは大方の予想を前倒しして10月31日投開票とスピード選挙となりました。
総選挙の結果次第では最短命政権になるやもしれませんが、未練がましくなく選挙日程を早めたのは岸田総理には吉でありましょう。選挙用に与野党のばらまき合戦が始まろうとしています。さっそく財務次官がばらまき合戦を批判する論文を週刊誌に発表して牽制しました。
インフレ率は諸外国では既に上昇継続が明確化しつつあり、中銀が一時的な物価上昇としているアメリカ、EUでは長期金利が上昇を続けています。早晩中銀もインフレ継続を追認することになるであろうと予想します。日本国債の10年債利回りも上昇して0.1%に近づいてきました。
インフレは金利の上昇を招き、出口戦略のない日本銀行は保有する長期国債が暴落して債務超過に、同時に円も国債も信任を失い暴落が連鎖する。円の暴落はハイパーインフレと同時進行して日本経済、体制を破壊しつくす。筆者の問題意識はいつ起こるかという事です。易占しました。

占的:日本国債の今後3ヶ月の見通し如何。

得卦:艮為山の上九

卦辞:其の背に艮まり、其の身を獲ず。其の庭に行きて其の人を見ず。咎なし

爻辞:上九。艮まるに敦し。吉。

爻の意味:艮まることに於いてきまじめで手厚い。

艮為山の卦は、とどまる。動かない卦であるから、暴落はないと示されています。めでたい卦であり、波乱の要素はないようです。 しかし、艮為山の上九は卦の終極であり。国債価格の低位安定の終焉を暗示するのかも知れません。備えは忘れず、油断大敵。


©Tanaka Masao 2011-2021