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令和4年、2022年が始まります。新型コロナウイルスは年末年始の大移動により日本でも感染爆発の気配が高まっているようです。太平洋プレート上での地震も継続しており自然は日本人に試練を与えようとしているかのようです。 私がこのホームページで易占結果を記録し始めたのは日本国債、日本財政、日本円の終末を見通すためでした。10年以上にわたって3か月ごとに日本国債の見通しを易占してきましたが昨年からはやや悪い卦が続きました。 余力を失った日本は令和4年を無事に乗り切れるのか、3か月を易占します。
占的:日本国債の今後3ヶ月の見通し如何。
得卦:沢天夬の九二
卦辞:夬は王庭(おうてい)に揚(あ)ぐ。孚(まこと)あって號(さけ)ぶ、あやうし。告(つ)ぐること邑(ゆう)よりす。戎(じゅう)につくに利あらず。 往(ゆ)くところあるに利あり。
卦の意味:陽の勢いが盛んで、僅かに残る小人を切る。小人を切るのは当然であるが、先ずは朝廷に於いて小人の罪を明らかにすることが必要。誠意を尽して大衆に向かって呼びかける。 力を合わせて小人を切るが、事が事だけに危険がある。先ずは自分の領地に命じてよく治める、野蛮に動いてはいけない。そうすれば進んでもよい。
爻辞:惕(おそ)れて號(さけ)ぶ。莫夜に戎(つわもの)有れど。恤(うれ)うる勿かれ。
爻の意味:常に敵襲を心配して味方に警戒の叫びをかける。だから莫夜に敵兵の襲撃があっても、敗れる心配はない。
令和4年の最初の3か月の見通しに沢天夬が得られました。2011年以来の易占で最も悪い卦です。日本国債の見通しは昨年から悪化していました。令和4年に入って一気に沈む様な気配を感じます。
沢天夬は益に続く卦、序卦伝には「益し続けてやまなければ堤の決れるようなことになる。だから益卦に夬が次ぐ」とあります。アベノミクス、異次元緩和の開始から10年近くとなり安倍首相は既に退陣し、黒田日銀総裁は2期目も満了が近づいています。
異次元緩和は2年でインフレ率を2%にするため、戦力の逐次投入はしない、必要な事は躊躇なくするとして短期決戦でスタートしたものの長期戦となっています。表向きは金融緩和、裏の目的は財政ファイナンスですが、インフレにならない事が大前提です。
ところが、新型コロナが明けてアフタ-コロナとなるとインフレ時代が到来する、アメリアやユーロ圏ではインフレが猛烈になりつつあり、アメリカのFRBは緩和縮小から利上げに入ることを決めている。ヨーロッパのECBもFRBに続く。政府統計の傾向を見れば日本もインフレであり携帯電話の値下げの影響を除けばインフレ率は既に2%となっている。、
日用品や食料の値上がりは国民生活へダメージを与えようというもの。
しかし、黒田総裁の弁は切れを欠き緩和継続を唱えている。金融緩和は阿呆の一つ覚えという事か。出口を持たない日銀の金融緩和はどのような終末を迎えるか、何がきっかけになるのか、そしてそれはいつ起こるのか。沢天夬の時、決壊を指し示しました。
さて、爻辞はどうか。九二は、敵兵の襲撃があっても敗れないとある。この3か月のうちには日本国債に攻撃が起こるでしょうが、警戒して守りが固まっていれば敗れはしない、しかし警戒をしていないとしたら敗れる。危うさのレベルがぐっと上昇しました。
日本の官僚組織の機能低下は著しく目を覆うばかり、敗れても不思議はない。
目に見えるリスクだけでも、インフレの進行、国土交通省でのGDP粉飾疑惑、新型コロナウイルス感染爆発による経済活動の停止、ロシア周辺での軍事作戦の帰趨、大地震の発生とキリがないくらいです。
令和4年は激動を覚悟しましょう。