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2023.1.14 今後1ヶ月の日本国債の見通し如何

昨年末の日本銀行の金融政策決定会合では長期金利の誘導幅を0.25%から0.5%に拡大しました。その前の決定会合後の記者会見で黒田総裁がしないと言っていたことをしたがためにサプライズとなりました。

占的:今後1ヶ月の日本国債の見通し如何

得卦:火地晉の六五

掛辞:晉は康侯(こうこう)用(もっ)て馬を錫(たも)うこと蕃庶(はんしょ)たり。昼日に三たび接する。

卦の意味:晉は進む。晉の卦は地の上に火が位置する。太陽が地上に輝き、下のものが従順に従う形を表す。康侯は、周の武王の弟といわれたり、 国を安んずる君といわれたりする。功績あって多くの馬を賜り、日中に三度も接見を許されるような手厚い礼で遇される。

爻辞:悔い亡ぶ。失得(しつとく)恤(うれ)うるなかれ。往けば吉にして、利あらざるなし。

六五の意味:損得は気にかけるに及ばない。前進して吉、利益がある。

火地晉を得ました、悪い卦ではありません。六五の爻辞も良いため、破滅的な事態には陥らないと見ます。黒田総裁退任までは持ちこたえるような気配もあります。これからは、易占の期間を短縮して注意深く探ります。
突発的、急激に事態は動くのでしょう。インフレ率が2%を上回って推移しはじめた2022年半ばに大規模金融緩和の理論的な矛盾と財政ファイナンスの破綻は宿命づけられています。


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